無料で使えるBBCの語学サイト「BBC Learning English」。
面白いコンテンツがたくさんあって、楽しくイギリス英語が学べます。
ここでは、「これはやってよかった!」と思うおすすめのコンテンツを3つご紹介しようと思います。
6 Minute English
人気コンテンツの1つ「6 Minute English」。
- 約6分間の2人の会話を通して、6つの単語が学べる。
- トピックは幅広く、食事や睡眠のような日常生活に関することから、スポーツやテクノロジー、恋愛、時事問題まで。
- 比較的真面目なテーマが多い(でも、軽妙な会話で楽しい)。
【使い方】
コンテンツは素晴らしいのですが、6分はちょっと長い。1度聞くだけなら大した長さではありませんが、何度も何度も聞くのは大変です。なので、リスニングを何度もやるよりは、シャドーイングに使うのがおすすめ。何度も発音することで、単語も記憶に残りやすくなります。
- まずは、スクリプトを見ずに1〜2回リスニング。
- スクリプトを見て、聞き取れなかった部分を確認。
- 2〜3回シャドーイング。
これなら、大体20〜30分で1トピック完了です。
ちなみに、「6 Minute English」には、BBCのナレーター2人の会話だけでなく、BBCラジオの音源(トピックに合わせた専門家などの音声)も使われています。ナレーター2人の会話は、通常の会話スピードよりもやや遅めで、「英語学習者のための英語」という印象。一方、専門家の音声は、早口だったり、訛りがあったりと、ナチュラルな英語です。
ナレーターのきれいな英語に慣れすぎると、ナチュラルな英語がとても難しく感じます。なので、この「きれいで聞き取りやすい英語(9割)」と「聞き取りが難しいナチュラルな英語(1割)」というバランスはとても良いと、個人的には思っています。
The English We Speak
こちらも人気のコンテンツ「The English We Speak」。
「6 Minute English」と少し似ています。
- 2〜3分の2人の会話を通して、1つのネイティブ表現を学ぶ。
- 取り上げられているネイティブ表現は、単語やイディオム、決まり文句まで様々。
- 2人の会話がカジュアルで面白い。
【使い方】
こちらは2〜3分と短め。リスニングを強化したい人は、聞き取れるまで何度も聞きましょう。
- まずは、スクリプトを見ずにリスニング。
- ある程度聞き取れたら、スクリプトを確認。
- 再度スクリプトを見ないでリスニング。
- 時間があれば、2〜3回シャドーイング。
「6 Minute English」と比べると、1本1本が短くて、内容もカジュアル。「勉強するぞ!」と気負ってやるより、「隙間時間にちょっと聞こう」くらいの気持ちで取り組むのがおすすめです。とはいえ、意外と知らない表現も多かったり、短い会話の中にも、「そんな風に会話を始めればよいのか」とか、「そうやって返事を返せばいいのか」など、たくさんの発見があります。
News Report
「News Report」は、ニュース英語を集中的に勉強したい人におすすめ。
- 約30秒の短いニュース記事。
- PDFのスクリプトつき。
【使い方】
シンプルな、ニュース記事だけのビデオ。約30秒と短いので、何度も何度も聞くのに適しています。
- まずは、スクリプトを見ずに理解できるまで聞く。
- スクリプトを見てリスニング。聞き取れなかった部分を確認する。
- 再びスクリプトを見ないでリスニング。完璧に聞き取れるようになるまで聞き込む。
ちなみに、BBC Learning English のサイトには、ニュース英語を扱うコンテンツがいくつかあり、現在更新されているのは「News Review」というコンテンツ。私がおすすめしている「News Report」は、2016年6月で更新が止まっているので、ニュース自体は古くなっています。ただ、ニュース英語を学ぶのに、必ずしも最新のニュースである必要はありません。そこは、「そんなこともあったな」と、懐かしく思い出しながら聴いていきましょう。全部で59記事あるので、1日1記事やれば、2ヶ月で終了します。
なお、現在更新されている「News Review」は、BBCのプレゼンター2人が最新のニュースを紹介するという形式です。ニュースの読み上げもラジオの音源などではなく、BBCのプレゼンターが行なっています。そしてニュースを読んだ後、プレゼンターが、いくつかの重要な表現や単語を解説してくれます。いわゆるニュース英語(=ラジオで聞くあの高速英語)は出てこないので、「ニュース英語の聞き取りを練習したい」という人には向いていませんが、「ニュースでよく使われる単語や表現を勉強したい」という方にはおすすめです。