「文法は難しい」「文法の勉強は楽しくない」。
そんな思い込みを吹き飛ばしてくれるテキストが、English Grammar in Use。長年の大ベストセラー本ですが、改めておすすめポイントとおすすめの使い方を紹介したいと思います。
おすすめポイント
① 分かりやすい解説
簡潔明瞭で、分かりやすい解説。どういう状況でその文法を使うのか、しっかり理解することができます。難しい文法用語は使われていません。
② 自然な例文
いかにも「文法を説明するための例文です」というような不自然な文は出てきません。日常生活で実際に使っている様子が頭に浮かぶような、自然な例文ばかりです。
③ 豊富な練習問題
たくさんの練習問題があるので、実際に手を動かして勉強できます。
④ 見やすいレイアウト
シンプルで見やすいレイアウト。見開き左側に解説、右側に練習問題。
見開き1ページで1レッスンが完結します。カラー印刷&イラスト付きで、さらに読みやすい。
⑤ 必須の文法項目を網羅している
必須の文法はすべて網羅しているので、この1冊をやればOKです。
Q,どのバージョンを選べばよいか
・おすすめの2冊
いくつかバージョンがありますが、中級以上の方には、イギリス版中級(青い表紙のもの)をおすすめします。
英語での解説に不安がある初級者の方には、日本語版『マーフィーのケンブリッジ英文法』がおすすめです。初級編と中級編があるので、より易しいものからスタートしたいという方は、初級編から始めましょう。
・上級編はやるべきか
上級編もありますが、個人的には中級編まででよいと考えています。重要な文法項目は、すべて中級編に詰め込まれています。ここに掲載されていない細かい文法も網羅しておきたい方は、図書館で何冊か文法書を借りて、必要な項目だけ学ぶのがよいと思います。私の場合、倒置法がよく理解できていなかったので、そこだけ別の文法書で勉強しました。
↓一応、こちらが上級編です。
・E-bookのあり/なし
E−bookのあり/なしも選べるので、購入時は注意。私は紙で勉強したいタイプなので、価格の安い「E-bookなし」で十分でした。「音声がほしい」「タブレットで勉強したい」という方は、「E-bookあり」を検討してもよいと思います。
↓こちらはE-bookバージョン。
おすすめの勉強法
【ステップ1】テキストを1周する
全部で145ユニット。1日1ユニットだと、毎日やっても5ヶ月。
これだと、なかなか前に進まず挫折しやすいので、1日2ユニットずつ進めるのがおすすめ。これで最短2ヶ月半で1周できます。
1周目は、「文法を理解すること」が目標です。暗記したり、知識を定着させる必要はありません。1度で完璧にしようとしても、どのみちすぐに忘れてしまいますし、時間を置いて何度も復習した方が、知識の定着率はよくなります。
練習問題も1周目で全部やる必要はありません。上半分をやって、あとは2周目に残しておきましょう。
【ステップ2】テキスト2周目
2周目は復習。もう一度左の解説ページを読んで、1周目に残しておいた練習問題を解きます。2周目も1日2ユニットずつ進めて、約3ヶ月で終了。「このフレーズ使えそう」という文章を見つけたら、蛍光ペンなどでハイライトしておきます。
「この文法項目は苦手だ」とか「しっかり使いこなせていない」と感じることがあると思いますが、気にせず先に進みましょう。使いこなせるようになるのは、次のステップ以降です。
【ステップ3】ノートにまとめる
知識を定着させるためのノートを作ります。
2周目でハイライトしておいた「使えそうなフレーズ」を選んでノートにまとめていきます。あまり悩まず、1ユニットにつき5文くらい、さくさく書いていきましょう。例文を書き写すこと自体が復習になります。
解説など、テキストを見直せば分かることは、書き写す必要はありません。ノート作りに凝りすぎると時間がかかってしまうので、ほどほどにしましょう。1日5ユニットずつやれば、約1ヶ月で完了です。
【ステップ4】実践で「使える」知識に
頭で理解しただけだと、すぐに忘れてしまうので、実際に使って知識を定着させていきます。方法としては、①ステップ3で作ったノートを使って英文を口ずさんだり、少し単語を変えて自分で英文を作ってみる、②オンライン英会話をやっている方なら、毎回1つ文法項目を選んで、レッスンで練習してみる。③洋書を読むのも、文法の実践練習にぴったりです。洋書には、ありとあらゆる文法が出てきますから、文法知識を試す最高の教材になります。